なぜ制作会社選びで後悔する人が多いのか
制作会社選びで後悔する人の90%は、「契約前の確認不足」が原因です。ホームページは家と同じで、契約書1枚で数十万円が動く買い物。ところが多くの個人事業主は、金額と納期だけで判断してしまい、更新方法・所有権・保守内容といった重要事項を確認しないまま契約してしまいます。
結果として起こるのが「20万円のHPを作ったのに1年後に別会社で作り直し」「サーバー移転を頼んだらデータをもらえなかった」「毎月の保守費が高くて解約したいのに解約させてもらえない」といった事態です。今回紹介する7つのチェックポイントは、私が福岡・北九州・久留米で個人事業主から寄せられた100件以上の相談事例から抽出したものです。
後悔ポイント1:安さだけで選んで機能が足りない
実例:福岡・整体院オーナー/19.8万円プランで契約→11ヶ月後に別会社で作り直し(合計68万円)
「格安HPプラン19.8万円」に惹かれて契約したものの、実際に納品されたのは5ページ構成でCMS(自分で更新できる仕組み)なし、SEO設定は最低限、スマホでの電話ボタンは非表示という状態。「お知らせ1本追加するのに5,500円かかる」と分かり、結局作り直しに至りました。
- CMSの有無:自分でお知らせ・ブログを更新できるか
- ページ数の上限:5ページと10ページで大差が出る
- SEO初期設定:タイトル・description・構造化データが含まれているか
- スマホ最適化:電話ボタン・予約ボタンの固定表示があるか
安さの裏には必ず「削られた機能」があります。見積書の項目を細かく見て、不足を先に把握しておきましょう。
後悔ポイント2:デザインで選んで集客ができない
実例:久留米・カフェオーナー/おしゃれなデザイン特化会社に42万円→半年で問い合わせ3件
Instagramで見つけた「デザインがおしゃれな制作会社」に依頼したところ、確かに美術館のようなHPが仕上がりました。ところがトップ画面には店名しか書かれておらず、住所・電話番号・営業時間はフッターの下の方。「地域名+業種」で検索しても3ページ目にも出てこない状態でした。
デザイン重視の制作会社は、集客動線の設計が弱い傾向があります。制作実績を「制作から2年経った時点で運用されているか」で判断してください。デザイン賞を取ったサイトが1年後には閉鎖されている、というケースは珍しくありません。
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後悔ポイント3:担当者との相性を無視した
実例:福岡・パーソナルジム/担当者が3ヶ月で退職→引き継ぎ担当が全く話を聞かず途中挫折
HP制作は3〜6ヶ月かかる長丁場です。この間、担当者と何度もやり取りするため、相性は仕上がりに直結します。特に個人事業主の場合、代表本人が現場に立ちながらHPの打ち合わせもこなす必要があるので、「レスポンスの速さ」と「質問の意図理解力」が重要です。
- 初回打ち合わせで「お客様は誰ですか」を聞いてくるか
- 返信が24時間以内に来るか
- 質問に対して抽象的でなく具体的に答えるか
- 担当者の入れ替わりが激しくないか(過去1年の退職者数を聞いてOK)
「なんとなく話しにくい」直感は正しいことが多いです。契約前の3回の打ち合わせで違和感があれば見送りましょう。
後悔ポイント4:制作後の保守を確認しなかった
実例:北九州・美容室/月額15,000円の保守契約→内訳を見たら実質「サーバー代のみ」
保守費は「何が含まれているか」で価値が180度変わります。月15,000円でも中身がサーバー・ドメイン代だけなら過剰、逆に月3,000円でも文言修正・バックアップ・緊急対応まで含まれていれば適正です。
| 保守内容 | 相場(月額) |
|---|---|
| サーバー・ドメイン管理のみ | 1,000〜3,000円 |
| +軽微な文言修正・バックアップ | 3,000〜7,000円 |
| +月1回のSEOレポート | 7,000〜15,000円 |
| +記事更新代行(月2本) | 15,000〜30,000円 |
「保守費に何が含まれるか、逆に何は別料金か」を書面で受け取りましょう。契約後にこれを確認するのは非常に難しくなります。
後悔ポイント5:所有権・データの受け渡し不明
実例:福岡・士業事務所/別会社への移転時にドメインもデータももらえず、新規で作り直し(追加38万円)
意外な落とし穴が「所有権」です。契約書に明記されていないと、ドメイン・サーバー・ソースコード・画像素材のすべてが制作会社側の資産になっているケースがあります。移転しようとした時に「ドメイン移管料10万円」「データ引き渡し費用1ご相談」を請求されて泣き寝入りする事例は毎年発生しています。
- ドメイン名義はあなた本人にしてもらう
- サーバーのログイン情報を受け取れるか
- WordPressなど汎用CMSで納品されるか(独自CMSは要注意)
- 撮影した画像・作成したロゴの著作権はどちらに帰属するか
後悔ポイント6:見積書の内訳が曖昧
実例:見積書に「Web制作一式4ご相談」しか書かれていない→追加請求で最終78万円に
「一式」と書かれた見積書は、追加請求の温床です。「ページを1本追加したい」「お問い合わせフォームを直したい」といった要望が出るたびに、「これは見積外です」と言われて追加請求されます。
信頼できる見積書は、必ず以下のような項目別記載です。
- トップページデザイン:50,000円
- 下層ページデザイン:30,000円×5本=150,000円
- CMS(WordPress)導入:80,000円
- SEO初期設定:50,000円
- スマホ最適化:30,000円
- お問い合わせフォーム:20,000円
- ディレクション費:50,000円
加えて、「修正は何回まで無料か」「公開後の軽微な修正は含まれるか」を必ず書面で確認しましょう。
後悔ポイント7:実績が業界とかけ離れている
実例:BtoBサイトばかり作っている会社にサロンHPを依頼→ターゲット設計が全く合わない
制作実績は「デザインの好み」ではなく「業種の合致」で見ましょう。BtoB企業サイトばかり作っている会社は、来店型ビジネスに必要な「電話ボタンの位置」「地図までの導線」「営業時間の見せ方」を熟知していない可能性があります。
逆に、あなたと同じ業種の実績が3件以上あれば、業界特有の「効くパターン」を再現してもらえます。実績ページを開いて、以下を確認してください。
- あなたと同じ業種のサイトが3件以上あるか
- そのサイトが今も運用されているか
- スマホで見た時の表示速度と導線が整っているか
- お客様の声・実績数の見せ方に共通のパターンがあるか
契約前に必ず確認すべきチェックリスト
ここまでの7つを、契約直前のチェックリストにまとめました。1つでも「NO」が出たら、その会社は見送るか条件交渉を。
- □ 見積書は項目別に記載されているか
- □ CMSはWordPressなど汎用のものか
- □ 修正回数の上限が書面で明記されているか
- □ ドメイン・サーバー・データの所有権が自分か
- □ 保守費に何が含まれるか明記されているか
- □ 同業種の実績が3件以上あるか
- □ 初回打ち合わせで「お客様は誰か」を聞かれたか
- □ 担当者のレスポンスが24時間以内か
- □ 実績サイトが2年以上運用されているか
- □ 追加料金の発生条件が明文化されているか
すでに契約してしまった人が今からできること
もし「もう契約してしまった」場合でも、まだできることはあります。まずは以下の3つを実行してください。
- ドメイン名義の確認:「お名前.com」などのアカウントを譲渡してもらう
- データのバックアップ:WordPressならFTP情報とデータベースをコピー保管
- 今後の改修方針の言語化:集客につながる改善点を書き出して、次の打ち手を用意
制作会社との関係が壊れる前に、静かに準備を進めるのがコツです。急に態度を変えると、非協力的になられて余計に困ります。
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よくある質問
Q. HP制作会社選びで一番後悔しやすいポイントは?
A. 「安さだけで選んでしまう」ケースです。19.8万円で作ったHPが機能不足で1年後に作り直し、合計70万円に膨らむ事例は非常に多いです。金額よりも更新方法・SEO・所有権・保守を優先して確認してください。
Q. 見積書のどこを見れば良い制作会社か判断できますか?
A. 「一式」表記ではなく項目別に金額が記載されているかがポイント。修正回数の上限、公開後の追加料金の発生条件が明記されている見積書は信頼度が高いです。
Q. HP制作会社の実績はどう見ればいい?
A. あなたと同じ業種・同じ規模の実績が3件以上あるかを重視してください。デザイン系ばかりだと、集客型サイトに必要な導線設計が弱い可能性があります。
Q. 契約後にトラブルになりやすいのは?
A. 修正回数の認識違い、ドメイン・データの所有権が最多です。契約前に書面で確認しておきましょう。
Q. 月額保守費の相場は?
A. 個人事業主・小規模店舗のHPなら月額3,000〜10,000円が相場。サーバー代のみで15,000円は過剰です。
Q. 担当者との相性はどう見極める?
A. 「お客様は誰ですか」と最初に質問してくる担当者は信頼できます。デザインの話ばかりする担当は要注意です。